納骨堂にはどのような種類がある?
納骨堂で遺骨を納めることのできるサービスがあり、お墓よりも手軽に埋葬ができると人気になっています。ただし、それぞれのサービスの運営方法などが異なっていて、遺骨との対面方法も異なります。どんな方法で遺骨に対面できるのか、事前に確認しておきましょう。
ロッカーや仏壇を並べた形式がある
昔のお墓を見ると、地位の高い人ほど広い敷地の中に作られており、一般の平民のお墓などはありませんでした。もし同じように平民にもお墓を作る習慣があったら今頃お墓だらけになっているかもしれません。現代においては、人が亡くなると火葬をした上に埋葬しないといけません。お墓を作るとなるとそれなりにスペースが必要で様々な問題が生じてしまうでしょう。
それを解消する仕組みとして納骨堂があります。お墓のようなスペースは必要なく、建物内などに埋葬する方法になります。どのような種類があるかというと、お寺などでよく見られるのがロッカー式、仏壇式になります。
仏壇式はまさに自宅の仏壇のようなスペースが与えられて利用できます。ロッカー式は仏壇式をさらに小分けにしたようなタイプで、より多くの遺骨が埋葬できる仕組みになっています。お参りをするときはそれぞれの遺骨が納められているところに行き、扉を開くとお供えなどもできるようになっています。お寺が運営しているときには檀家に入らないと利用できないときもあります。
専用カードをかざすと現れるタイプ
最新のマンションは誰もが自由に物件内に入れないようになっています。入り口でカードキーなどをかざすと入居者を認識し、中に入れるようになっています。そのカードキーで自分の居室内にも入れるようになっています。カードキーを使うと、その物件のいろいろなサービスが使えるようになっています。カードを使った仕組みは、銀行のATMやクレジットカード等にもあるので、多くの人が使い慣れているかもしれません。
納骨堂にもこのような新しいタイプのものがあり、上記に述べたロッカー式など、今までのタイプとは大きく異なる仕組みになっています。この新型タイプは、一度に何組かが参拝できるようになっており、それぞれの参拝場所でカードをかざします。すると目の前に遺骨であったり、位牌、その他個人の写真などが映し出されたりするところもあります。いわゆる機械式と呼ばれる仕組みで、わざわざ納められているところに行く必要がありません。必ずしもカード操作をするとは限らず、窓口などで受付をすると自動的に出てくるようにしてくれたり、ボタン操作などで遺骨を呼び出すところもあります。
利用料金が安いシンプルなタイプ
既にお墓があってその中に埋葬するとき、特に新たな費用は発生しません。僧侶に立ち会ってもらうにあたってお布施を払うことはあっても、墓石などを用意する必要はありません。しかし新たに墓石などを購入したり設置しようとすると、非常にお金がかかります。かといって自宅に骨壺を置いておけないときもあります。
そのような場合にも、やはり納骨堂を利用すると良いかもしれません。建物などの中で管理、保管をしてくれるサービスになりますが、最もシンプルとされるのが位牌式です。
まず参拝をするときに位牌を持参します。そして用意された参拝の場所で位牌を建てて手を合わせます。遺骨は目の前にはなく、まとめて保管されています。通常のサービスだと、遺骨が目の前に来て手を合わせられますが、こちらはその仕組みはありません。その分非常に料金は安くなっています。位牌に手を合わせるなら自宅でもしているから物足りないと感じるかもしれませんが、安く利用したいなら最適の方法と言えるでしょう。
以上の通り、お寺などでよくあるのがロッカー式や仏壇式です。仏壇のようなスペースに遺骨が納められていて、その前で手を合わせます。新しいところだと機械式になっていて、目の前に遺骨が来てくれます。もっとシンプルで安く利用できる仕組みもあります。納骨堂の種類はこのように多種多様なので、それぞれに合った方法を行っているところを検討するようにしましょう。