納骨堂の購入手続きを知ろう
東京や大阪などと言った大都市に限らず大きな都市において、いろいろな施設において土地が足りなく困ってしまうと言う現象が起きています。役所や学校などの公共施設だけでなく、お寺となど昔から使われている施設においても、土地不足で困ることが起きています。お墓を建てる場所がなく、檀家さんの希望に沿うことが出来ないと言うのが、お寺の現状となっています。
そのお墓不足解消に役立っている一つの手法が、納骨堂の存在です。お墓を立てずに、建物の中に仏壇を用意することで、仏壇をたくさん並べる方法を取ります。狭い敷地にたくさんの仏壇を置くことで、効率良く土地利用が出来る便利な方法になっています。また最近では、専門に預かる場所といて、お寺以外にも数多くの施設の存在が出て来ています。
室内にあることで良い点も悪い点もあります
このお堂と言われる存在は、建物の中に仏壇を並べておくことが目的となるため、お墓のマンションと揶揄する人もいます。大きさもいろいろ用意され、檀家さんの予算に合わせて備え付けられ、一列に並ぶ姿がマンションや長屋のように見えることから、そのように言われるのでしょう。
お寺側も、従来通りの墓の存在を強調したいと考えているのですが、何しろ狭い国土な上、土地取得費用も莫大になることから出来た苦肉策とも言えるのが、これら施設です。良い所もあれば、悪い所も出て来てしまいます。スペースが狭いと言うことから、小さな仏壇を選んだ時には、骨壺が2個から4個程度しか収めることが出来ず、亡くなった方が増えて来ること、骨壺をまとめる作業に追われたり、散骨などを考えることになります。
このように小さな仏壇にすると困る場合が出て来ますが、その一方でお盆などの墓参り等において雨や風などに影響されない良さもあります。お参りの予定日に大雨が降っても、室内にあることからゆっくりお参りを済ますことも可能です。
建物の中にあることのメリットが大きい
土地が少ないと言われる大都市圏に多いと考えられるのですが、現在では土地がたくさんある北国のお寺にも増える傾向にあるようです。北国にあるお寺にとって不都合なことは、寒さと雪が降ることです。特に春のお彼岸時期には、前もって除雪を行う必要があり、何度もお墓に出向きお参りのまで済ます必要に迫られます。春先の雪は、湿って重くなっており、女性だけの除雪は非常に苦労をするものと言われています。そのためか、春のお彼岸にお参り出来ない家族も出て来ているのも、現実となっています。
そんな時納骨堂の良さに挙げられるのが、地震対策がしっかりなされていることです。万が一、地震に襲われた時、お墓が崩れてしまった時には、自費で直す必要があります。まして、地震保険の対象にならないため、実費が必要になることから、痛い出費となっていまいます。
身分を確かめるものがあれば問題なし
これらお骨を預けるための施設を購入することは、誰にでも認められています。ですが施設側から求められた書類を提出する義務が出て来ます。本人確認として、運転免許証が挙げられますが、運転免許証のない人は保険証などの身分を証明出来るものが望まれます。ハンコは認印でも大丈夫な所が多く、住民票もしくは戸籍謄本などを求められる場合もあります。
更には、費用が高額になることが多く、一括で現金支払いが出来ない場合もあり、口座から引き落とすと言った方法も考えられています。但し、改葬をする場合は、施設を利用する前に受け入れ証明書を発行してもらう必要があり、現在利用しているお寺もしくは施設から埋葬証明書をもらうことが必要になります。
お寺のお墓に入ることが難しくなったと言われる時代、納骨堂の存在が大きくなっています。便利な点が多く、利用しやすいこともあり、これからは多くの人が利用すると思われています。土地が少ない我が国にとって、必要な施設となっています。