納骨堂の仕組みとは?
遺骨を納骨するところとしては、一般的にはお墓になるでしょう。しかしお墓を新たに建てるのにはお金がかかりますし、管理も大変になります。もっと簡易的に納骨する方法があるので、そちらの利用を考えてみると良いでしょう。
建物内で遺骨などが管理されている
日本では、人が亡くなると火葬しなければいけません。火葬場において火葬が終わるまで待つと、事前に用意しておいた骨壺に骨をどんどん入れていきます。骨壺の大きさなどはある程度自由に決められていて、すべて入れたいのであれば大きめの骨壺を用意しないといけません。火葬場によっては大きい骨壺と小さい骨壺を用意するように言われ、小さい骨壺にはのどぼとけの骨のみを入れます。どちらの骨壺も持ち帰りますが、小さい骨壺は自宅などで供養することが多く、大きい骨壺はお墓などに埋葬することが多くなります。
しかしお墓は建てるのにお金がかかりますし、管理費用なども掛かります。そこで利用したいのが納骨堂になります。お墓といえば一般的には屋外の広い敷地などに墓石などを設置してその下に埋葬します。こちらの仕組みは屋内に設置することが多いです。通常のお墓参りといえば雨風が吹いているときは大変ですが、こちらであれば屋内なのであまり気にせず行うことができます。広い敷地の中を探し回る必要もないので、楽にお参りができます。
お寺の他いろいろな運営団体がある
葬式が終わって初七日法要を済ませると、次に行う法事として四十九日法要があります。宗教や宗派によって行わないところもあるようですが、一般的な仏教であれば行うことが多いでしょう。四十九日法要までは遺骨は自宅などで祀っておき、その後はお墓などに埋葬することが多いです。ただお墓が用意できないのであれば、納骨堂の選択肢もあることを知っておくと良いでしょう。建物内などに遺骨などを管理できるようになっていて、お参りなどがしやすくなっています。
では、運営の仕組みはどうなっているかというと、まずはお寺が運営を行っているケースがあります。お寺の敷地内などに建物が建てられて、その中で供養できるようになっています。その他都道府県や市区町村などが運営する公営による運営もあります。さらにはお寺とは関係のない民間の運営者による管理もあります。
比較的安く利用したいのであれば公営の運営所を選ぶと良いでしょう。民間の運営者の納骨堂の場合は、比較的利便性のいいところで運営されるケースが多く、頻繁にお参りをしたいときに便利かもしれません。
どうやって遺骨と対面ができるのか
自宅などに仏壇がある家庭も多いかと思われます。古くからのご先祖様を祀るためのものの時もありますし、最近亡くなった人を祀るために用意したものの時もあるでしょう。仏壇に位牌などを置くときには魂入れを僧侶にしてもらい、それによって仏壇に対してお参りなどができるようになります。
仏壇の他に遺骨を納骨するところとしては、先ほど説明したとおり納骨堂があります。お墓とは違って建物の中にお参りができる場所が設けられており、施設によってお参りの仕方は異なります。保管方法に関しては主に2種類あり、まず1つ目はロッカー式があります。骨壺が入るくらいの空間が割り当てられ、そこにロッカーのように置けるようになっています。お参りをするときはその場所まで行ってお参りをします。
2つ目は機械式です。ロッカー式と同じようなスペースが与えられますが、こちらは機械で動くようになっています。名前などを入力すると、その遺骨が自分の目の前まで来てくれるので、その場でお参りができます。近代的な設備を導入しているところで見られる方法です。
以上の通り、納骨堂はお墓と違って、大多数が建物内などで管理されており、室内でお参りをすることが可能です。運営はお寺の他、市区町村などの公営のこともありますし、お寺とは関係のない民間団体が行っていることもあります。ロッカータイプもあれば、機械式で管理するところもありますので、